【文化時報社提供】〈23〉出所者の孤立防ぐ

※文化時報2021年12月20号の掲載記事です。

先日、ある男性が刑期を終えて出所してきた。服役中に働いて得た「作業賞与金」が数千円とわずかな手荷物。それが彼の全財産である。これで社会に放り出されて、どうやって生きていけばいいのだろう。

2006年1月、JR下関駅の東口駅舎が全焼する放火事件が起きた。犯人は前月に刑務所を出所したばかりの74歳の男性だった。

男性は出所しても行く当てもなく・・・

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