【文化時報社提供】一人に向き合う 看護師から僧侶へ

※文化時報2021年3月25日号の1面トップ記事です。

浄土真宗本願寺派永生寺(滋賀県守山市)の住職、伊達智子さん(47)は、40代で看護師から僧侶を志した経歴を持つ。精神科病棟で勤務する「ナースボーズ」として活動を続けてきたが、新型コロナウイルス感染拡大を受け、昨年末に退職を決断。住職に専念することにした。キャリアを手放すことへの葛藤の末、立ち戻ったのは「ご門徒の一人一人に向き合う」という原点だった。(安岡遥)

寺に背を向けた日々

伊達さんは1973(昭和48)年、3人姉妹の長女として生まれた。父の彰さんは永生寺16世住職。薬剤師として働きながら寺務に・・・

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