※文化時報2020年10月3日号の掲載記事です。
浄土真宗本願寺派の圓照寺(花圓清明住職、兵庫県福崎町)に今年7月、一般のハウスメーカーが手掛けた新本堂が初めて完成した。空調や高い耐震性を備え、予算や工期は専門業者の相場を大幅に下回るといい、持続可能な寺院建築のモデルケースとして期待が高まる。
持続可能な寺院の在り方を考え、本願寺派とハウスメーカーが2018年から協力して進める「多目的礼拝施設モデル」の一環。小規模でも1億円以上の予算が必要とされ、工期が2年を超えることもある本堂の建設に、一般住宅の工法を取り入れた。品質を維持しつつ、予算と工期を大幅に削減できるという。
19年に徳養寺(江田昭道住職、北九州市八幡東区)が納骨堂を新築した事例があるが、本堂の新築例は今回が初めて。
圓照寺の旧本堂は、近隣にあった真言宗寺院のお堂を明治時代に移築し、約150年にわたって使用してきた。老朽化に伴い改築資金を積み立ててきたが、門徒の高齢化などを考慮して昨年3月に工事を決めた。
6月から業者を検討し、「多目的礼拝施設」を手掛けるトヨタホーム近畿へ依頼。今年3月に着工し、7月28日に引渡しが行われた。
トヨタホームは、建物の基礎となる鉄骨製の骨組み(ユニット)を工場で仕上げ・・・
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