2024年 第三回コラム「かっこいい仏教用語について」PART3

★仏教用語でかっこいい言葉を3選ご紹介★

 

仏教用語は、難しい漢字(二字熟語や四字熟語)で構成されているのが特徴です。
意味は知らないけど、何だかかっこいい…そんな印象を抱いたことのある方は、多いのではないでしょうか。
仏教用語はかっこいい座右の銘だけじゃなく、一つ一つにしっかりとした意味があります。
その中で3選ご紹介。

 

色即是空(しきそくぜくう)

 

色即是空とは、般若心経に出てくる有名な言葉です。

「色」や「空」などの一文字は、清々しいイメージが持てますが、実際はこの世の全てのものは空無であると示しています。

全てのものは因縁によって存在しており、本質などない。

縁によって生じているだけで、実体のあるものはどこにも存在しないという意味です。

そう言われると虚無を感じてしまいますが、実体のないことを受け入れられると執着を捨てられるようになります。

実体がないからこそ、目の前のものは美しく儚い。

今見えているものを大切に扱いながら、毎日を過ごすといいということを教えてくれています。

 

一蓮托生(いちれんたくしょう)

 

一蓮托生とは、結果はどうであれ最後まで行動や運命を共にするという意味です。

元々の意味は、死後に極楽浄土にある同じ蓮華の上に生まれ変わること。

一連の上に一緒に託生する(生まれた場所に身を委ねる)ことから、全ての運命を共にする時に使われる言葉です。

この考え方は、日本人の価値観の象徴でもあります。

個を生きるよりも、集団を優先する。

集団のための自己犠牲なら、厭(いと)わない。

良くも悪くも、日本人らしさを表した言葉ともいえます。

 

入滅(にゅうめつ)

 

煩悩の火が完全に消えた状態。悟りを開いた人が死を迎えた時を指すことも。

例文:有名な高僧が入滅した日。

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