【文化時報社提供】復興へ 福島の春①報恩講、小さくて大きな一歩

※2021年新年号の掲載記事を再構成しました。写真は帰還困難区域が広がる国道6号の周辺

東日本大震災は今年、発生から10年を迎える。福島第1原子力発電所事故で、原発周辺の寺院や檀信徒・門徒らは平穏な生活が奪われ、今なお帰還困難区域や汚染水、汚染土の処分を巡る多くの問題に翻弄されている。それでも東京電力側との補償交渉は進み、多くの寺院が堂宇の修復を始めた。人が集まるお寺の再興は、町の復興にもつながる。節目の「3・11」を控える福島の今を追った。(編集委員 泉英明)

「何も変わらない」からの変化

「あっという間だったが、9年もかかったのかという思いもある」

福島県浪江町で昨年11月29日、2010年以来10年ぶりの報恩講を営んだ浄土真宗本願寺派常福寺の廣畑恵順住職は、安堵の表情を浮かべた。

境内の離れを改修し、お内仏を据えて荘厳を整えた・・・

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