【文化時報社提供】男性介護者が分かち合い 京都・中京「TOMO」

男性介護者が中心に集まるケアラーズカフェ=用語解説=がある。京都市中京区で活動する男性介護者の会「TOMO」。世話人代表の奥村弘さん(76)は「ケアラーは、自分の思いを抑え込んでしまう。だから、こんな場が大切」と話す。 

 「がん細胞の情報をあげるわ。すごい治療法が出てきたわ」。常連の男性は到着するや否や、治療方法を紹介した新聞記事のコピーを配りながら話した。集まったメンバーは「保険が利かへんやろ」「何百万もかかるで」などと返す。身の回りのたわいのない話にも花を咲かせ、時には介護の悩みを語り合う。

 妻を介護する89歳の男性は、妻がデイサービスに通っている時間帯を利用し、約6キロ離れた自宅から自転車でやってくる。おむつ替えや服の着せ替えを行っても、感謝の言葉は返ってこず、やるせなさを感じているという。TOMOだけが、心の内をさらけ出せる場・・・

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