【文化時報社提供】答えはない。見つからない。それでも話を聴く。

日蓮宗僧侶・臨床仏教師 星 光照さん

※文化時報2021年6月7日号の掲載記事です。写真は本応寺の本堂で学ぶ子どもたち

日蓮宗本応寺(埼玉県川越市)の僧侶、星光照さん(42)は、終末期を迎えた人々のスピリチュアルケア=用語解説=に当たる臨床仏教師=用語解説=であり、保護司としての顔も持つ。自坊では、困窮者家庭への食料支援や子どもの学習支援に携わる。なぜ精力的に社会活動に取り組むのか。原点にあるのが、若くして亡くした姉の存在だった。(山根陽一)

教えを授けない

埼玉県川越市とさいたま市緑区にある「はなみずきの家」(大井真澄代表)。主にがん患者が暮らす終末期専用賃貸住宅(在宅ホスピス)が、星さんのもう一つの〝職場〟だ。

はなみずきの家は、最期まで尊厳のある療養生活ができるよう、本人や家族の意思に沿ってサポートする。高齢者が多いが・・・

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