礼拝の作法
仏壇への礼拝の手順は宗派・宗旨によって違いはありますが、一般的な手順は以下のとおりです。
1 仏壇の前で正座し、ろうそくを灯して線香をあげる。(本数は宗派によって異なります。)
2 軽く手を合わせて鈴(りん)を鳴らす。
3 お経、念仏を唱える。
4 深く合掌する。
5 ろうそくの灯を消す。
6 一礼して終了。
仏壇の手入れと基本の礼拝
仏壇や仏具は、日頃から簡単な乾拭き程度の掃除をして、埃がたまらないようにしましょう。故人の命日っやお彼岸、お盆の前など、年に何回かは念入りな掃除を行います。
念入りな掃除を行う前には本尊に合掌し、礼拝します。本尊や掛け軸などは羽ぼうきや筆先で埃を払いましょう。仏具は柔らかい布で乾拭きするようにしましょう。
仏壇には供物・供花などを供え、毎朝晩に灯明をともし、線香をあげた後に読経するのが基本です。朝は、朝食前に、晩は夕食後に、できれば家族揃って行うのが正式です。朝は炊きたてのご飯を備え、お茶または水も、毎朝新しいものを供えます。どちらも夕方までには下げるようにします。
旬のものや頂き物のお菓子などは、まず仏壇に供えます。
お供えする仏花に関しては、一般的に、トゲのあるバラ、指し芽で増えるアジサイ、独特な臭いのするゼラニウム・マリーゴールドなど、花が落ちるツバキなどは避けることが多いようです。
ここでは一般的なお参りの仕方を紹介しました。宗派や地方によって異なることがありますので、詳しい内容は菩提寺か各宗派の本山などにお聞きください。
仏教の合掌
両手のひらを合わせる合掌は、インドから伝わった礼拝が仏教に取り入れられたものです。右手が仏、左手が衆生(人間・生き物)を表すと言われています。
両手を合わせることで仏と衆生が一体になったことを意味します。