あらすじ
宮大工が継承してきた伝統工匠がユネスコ無形文化遺産へ登録が進んでいます。
高く評価されている宮大工の技術ですが、大きな問題を二つ抱えています。
一つ目は、神社・仏閣を作るために使われる和釘。その生産者の減少と材料費高騰です。宮大工はミリ単位で計算した寸法で木材と木材を、和釘を使ってつなぎ合わせ、その際に栓を打ち込みいつでも解体できるようにしています。この和釘は一般的な釘とは違い、機械で大量生産することができずコストが非常にかかるため、生産者が減少してきているのです。
二つ目は作り手である宮大工の人材不足です。宮大工の現在の人数は専業者が300人、兼業者も合わせて1000人程しかいません。
この状況を打開するため、宮大工の金田さんは自身で宮大工塾を作って生徒を募り、宮大工の技術を絶やさないために活動されています。また千葉大学ではロボットを使い、まるで宮大工が設計したような部品を再現できるようになることを目指し、日々研究が進んでいます。
宮大工の世界を覗いてみると問題も多いですが、この技術を後世まで残し、今後どのように変化していくのかその未来に注目です。