今回ご紹介させていただく本は、『悩みの正体”念仏メゾットを通して”』です。
著者は瀧義範師は愛知県名古屋市の真宗大谷派慶栄寺の住職でもあります。
【あらすじ】
「いついかなる時も自分を見つめて、自己を問うという厳しい作業が念仏の中に込められているのではないか、自分自身の問い方のマニュアルのようなものを作成してはどうだろうか……」(本文より)。念仏メソッドとは念仏を称えながら自分自身を見つめる行為。宗教的な行為が嫌いな方は、念仏称えることを省いて、わが身を見つめ直してほしい。「一念一生」を心に。
【読んだ方の感想】
とても感動しながら読んでいます。一つのテーマにおけるセンテンスが短く、厳選した表現でまとめられているので、そこを二度三度繰り返し読み込むことができます。こういう構成の真宗本は初めてです。 特に第十四章はやはり響きます。真宗の過ち「善は微であり、無いのではない」善なる心は微だからこそ、私の心の中に求めるものではなく、如来の心にしかないと転換していくことが必要・・・。そして法機一体。繰り返し読もうと思います。(50代 会社員)
これはご門徒さんからいただいた感想です。今から40年前、ロマンロランの「宗教によって~永遠なるものへのわれわれの最も純粋な愛を持ち続けなくてはならぬこと、を知るのである」という言葉を紹介すると、大谷大学の知人から「純粋な愛はあるか」と指摘されました。愛そうと努力したことのない人間が一足飛びに答えだけ主張することに違和感を覚え、安直な答えに捉われた真宗の教えに一石を投じるために『悩みの正体 念仏メソッドを通して』を上梓いたしました。
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https://www.bungeisha.co.jp/bookinfo/detail/978-4-286-23543-1.jsp