※文化時報2021年1月11日号の掲載記事を再構成しました。写真は一人で「おみがき」をする木ノ下さん。
「事故当初の絶望感はなくなったね」
真宗大谷派原町別院(福島県南相馬市)の職員で僧侶の木ノ下秀俊さんは、福島第1原子力発電所事故の後から期間を1日に短縮して営んできた報恩講を前に、仏具を磨く手を止めて語った。
仏具の「おみがき」は例年、門徒らも一緒になって行う。今年は新型コロナウイルスの影響でかなわず、遠方からの法要出仕も取りやめたが、表情は暗くない。事故から10年で門徒の世代交代が進み・・・
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