※文化時報8月26日号の記事を再構成しました。
真言宗御室派の総本山仁和寺(京都市右京区)は、境内地にある御室八十八ヶ所霊場の整備事業の勧進と知名度向上を図り、仁和寺法師による徒歩巡礼を行った。吉田正裕執行長も参加し、8日間で同霊場を含む約150㌔を歩き、巡礼の様子は動画配信サイト「ニコニコ生放送」で中継された。(春尾悦子)
徒歩巡礼は9~16日に実施。仁和寺を出発して大阪を経由し、別格本山神呪寺(かんのうじ、兵庫県西宮市)の甲山(かぶとやま)八十八ヶ所を巡って折り返した後、仁和寺金堂に戻るルートをたどった。
9~13日は、仁和寺職員の大石哲玄正善院徒弟が担当。「大丈夫か」「がんばれ」と、友人知人からの激励メールや、ニコニコネットの中継画面に表示される視聴者の応援メッセージを受け、炎天下の道のりを歩いた。
視聴者らは他にも、ネットでの「投げ銭」による喜捨や、道中に駆けつけて寄付や差し入れを手渡す「凸勧進」などで盛り上がり、視聴者数は日増しに増えていった。「凸勧進」は突撃の意味を込め、今回生まれたネットでの造語だ。
徒歩巡礼に臨んだ吉田執行長(左)と大石哲玄徒弟
折り返し後の13日夕方には、大阪で吉田執行長への引継ぎ式を行った。大石徒弟の人気ぶりに、吉田執行長は「ここで視聴者が減ったらどうしよう」と不安な様子だったが、翌14日朝に服部霊園(大阪府豊中市)を出発すると大ブレイク。
40度近い気温にもかかわらず、歩きながら息を乱さず解説や説法を行い、視聴者からは「明快で分かりやすい」「よく伝わる」などと好評だった。
吉田執行長は14日に石清水八幡宮に立ち寄り・・・
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