2024年 第二十三回コラム  仏教用語 

物事が上手くいかなくて立ち止まった時

 

「色即是空」…目に見えるものだけに囚われないで

 

物事が上手くいかない時、意思疎通ができなかった時。
思い悩んで、最終的に自分を責めてしまう時『般若心経』にある「色即是空(しきそくぜくう)」という言葉を思い出してください。
この世にあるものの真の姿は実体のないもの。
一切の存在は無ということです。
私たちが生きているのは目には見えない因(原因)と縁(つながり)によるもの。見えるものや、耳で聞いたこと、手で触れられるものだけに囚われないようあなた自身を大切にしてくださいね。

「照顧脚下」…自分の足元を見ましょう

最近心が沈みがち…。
先のことをあれこれ考えて不安になってしまうことも。遠くや周りのことばかりに気をとられている状態では、よい答えは導き出されません。「照顧脚下(しょうこきゃっか)」という禅語があります。
立ち止まって、足元を照らし、自を振り返るべきだという戒めの教えでもある言葉。
玄関でくつを揃える時、自分の足を見るように、今の自分を顧みましょう。
日々の暮らしの中で身近なものにこそ大切なヒントが隠されています。

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