お寺の窓口会でもお馴染みの株式会社はっぴぃandプロジェクトが手掛ける【お寺版『ゆいごん白書』】を使って講座をされた奈良の寺院の記事が、読売新聞及びYahooニュースにも大きく紹介されました。
寺で「遺言」残しませんか…「相続で家族がいがみ合う」多くの相談事、耳傾けてきた住職がサポート
寺で人生を振り返り、遺言を作りませんか――。そんな遺言作成講座を、奈良県葛城市にある当麻寺 塔頭 の浄土宗・護念院が始めた。きっかけは持ち込まれる多くの相談事。相続を巡るトラブルも多く、親族がいがみ合うケースまである。「最期まで安心して生きるお手伝いをしたい」。葛本雅崇住職(53)はそう願い、講座を開く。(指尾喜伸)
講座で使うのは、大阪市中央区の会社「はっぴぃandプロジェクト」(辻瑞恵代表)が作った遺言作成キット「お寺版『ゆいごん白書』」。A3判2枚のチェックシートに、延命治療の希望の有無や葬儀や戒名、墓の形式など70項目の質問が並ぶ。チェックしていくだけで遺言ができあがる。
かかりつけの病院や既往歴、保証人の有無などの質問もあり、シートは複写式で家族らに託すことができる。葛本住職が「回答がもしもの時への備えになる。家族や親しい知人との共有が大切です」と説明。夫婦は「思った以上に備えができていなかった。帰ったら早速、子どもたちと共有します」と話した。
葛本住職は「人生を振り返り、今の率直な思いを整理するのは重要。一緒に考えるお手伝いをしたい」と話している。講座は随時開く予定で、受講料は5000円(教材費3520円を含む)。問い合わせは護念院(0745・48・2004)。