2025年 第三十二回コラム  実は身近な仏教用語

私たちが日常何気なく使っている言葉の多くは、実は仏様の教えに由来しています。

日常に溶け込み当たり前に使っている言葉の、元々の意味やどのような仏教語に由来しているのかを簡単に解説します。

言葉の本来の意味、用法を知って頂く事で、小難しく感じる仏教用語に親しみを持って頂き、仏教の魅力に触れて頂ければと思います。

 

大げさ【おおげさ】

一般的には、物事を実際より誇張する様子を表します。

仏教では、修行僧の正装で、三種類の袈裟のうちの最も大きい袈裟を指します。

その大きい袈裟の佇まいが威儀張ってものものしい所から、一般的な大げさという意味に転用されたと推測されます。

 

一蓮托生【いちれんたくしょう】

一般的には、良い事も悪い事も含め、ともに行動し運命を同じくする事として用いられます。

経典の典拠は不明ですが、元々は浄土教の考えからきており、死後ともに極楽浄土に往生して、同じ蓮の台にのぼることに由来します。

 

有相無相【うそうむそう】

相とは、特徴・属性の意味であり、それらの有無によって「有相」「無相」とに分ける事が多い。また、存在するものと存在しないもの、などを意味することもあります。

なお、種々雑多な、取るに足りない人々や物事を意味する「有象無象」は、この「有相無相」から転じたものだとされています。

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