2024年 第十八回コラム  仏教用語 

こころを整えるために。暮らしに取り入れたい「仏の言葉」

 

日々の暮らしの中に溶けこんでいる「仏の言葉」はたくさんあります。

落ち込んだ時、上手くいかない時、迷った時、ふと立ち止まった時、生活の中になじんでいるからこそ、解決の糸口が見つかりやすいかもしれません。

意味を知ると思わず「そうそう!あるある」と納得してしまう、やさしくて前向きになる言葉を集めました。

 

落ち込んだ時、あなたを励まし癒やしてくれる

 

日々の暮らしの中で溶け込んでいる仏教用語。例えば、挨拶、安心、玄関、覚悟。生活の中で何気なく使っているものがたくさんあります。

筆者はちょっとしたトラブルがあった時、考えても答えのでないことを思い悩み続けてしまったことがありましたが、仏の言葉で姿勢が正され、心の持ち方を変えることができました。

この記事では、自然にスーッと心に響く言葉をお悩み別にご紹介。落ち込んだ時、あなたを励まし癒やしてくれるはずですよ。

①迷った時、決断できない時

「放てば手にみてり」…手放してこそ気づくことができる

「放てば手にみてり」という曹洞宗の開祖・道元の言葉は、手放してこそ気づく大切なものがあると教えてくれます。

将来のこと、仕事のこと、ちょっとした物事でも迷うことがありますよね。

あれもしたいこれもしたいと選択肢があって悩んでしまう時は、立ち止まって考えてみてください。

たくさんのものを手に抱えていませんか?まずは、それをそっと開放してみましょう。自然と新しい考えが満ちてくるはずです。

 

「莫妄想」…今あることに目を向けて

 

人間関係のちょっとした意見の食い違いやトラブルで「あの時ああ言えばよかった」「なぜあの人はあんなことを言ったの?」など、あれこれ考えて堂々巡りしてしまうことはありませんか。
自分はどうあるべきか迷う時に思い出して欲しいのが、禅語で「莫妄想(まくもうそう)」という言葉。妄想とは、悩んでも仕方がないこと。
時間は逆戻りができないし、答えは出ません。
それならば、今あることに目を向けて、力を使いましょう。
その方がずっと素敵な未来になるのだと思います。

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