2024年 第四回コラム じつは身近な 仏教用語 PART3

★じつは身近な 仏教用語を3選ご紹介(あ行)★

 

 

日常何気なく使っている言葉の多くは、実は仏様の教えに由来しています。
日常に溶け込み当たり前に使っている言葉の、元々の意味やどのような仏教語に由来しているのかを簡単に解説します。
言葉の本来の意味、用法を知って頂く事で、小難しく感じる仏教用語に親しみを持って頂き、仏教の魅力に触れて頂ければいいなと思います。

 

愛嬌

 

元々は愛敬(あいぎょう)といいます。

愛し敬うこと。仏教では仏・菩薩の優しく温和な様子を〈愛敬相〉といい、また、人々の和合親睦を祈り、互いに愛し敬う心を起こさせる行動を〈愛敬法〉といいます。

法華経普門品など一般仏典では〈あいきょう〉と読む為に、中世末には〈あいきょう〉とも読んで、のちに〈愛嬌〉を当てるようになりました。

阿修羅

 

サンスクリット語のアスラの音写。血気盛んで闘争を好む鬼神の一種。

もともとは〈善神〉を意味していたのですが、のちにインドラ神(帝釈天)などの台頭とともに彼らの敵とみなされるようになり、常に彼らに戦いを挑む悪魔・鬼神の類へと追いやられました。仏教では六道輪廻の中の一つに阿修羅界が位置づけられ、そのような心の状態(常に戦いを好む)を指します。

 

安心

 

一般に、心が落ち着き心配のないことをいいます。

仏教では、信仰や実践(自己への精神集中、観心・止観)により到達する心の安らぎ、あるいは不動の境地を意味する。

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