★仏教用語でかっこいい言葉を3選ご紹介★
仏教用語は、難しい漢字(二字熟語や四字熟語)で構成されているのが特徴です。
意味は知らないけど、何だかかっこいい…そんな印象を抱いたことのある方は、多いのではないでしょうか。
仏教用語はかっこいい座右の銘だけじゃなく、一つ一つにしっかりとした意味があります。
その中で3選ご紹介。
諸法無我(しょほうむが)
諸法無我とは、「この世の全てものは、影響し合って存在している。自分一人が独立して存在することはあり得ない」という考え方です。
人間も動物も天体も、全ては繋がっている1つの集合体である。
このことを理解できると、自分が生かされているという実感を持てるようになります。
大切なのは、万物に感謝する心を忘れないこと。
自然と調和して、他の生命を脅かすようなことはしないと決めること。
諸法無我は、私たちが生きている理由と奇跡を教えてくれる考え方です。
一切皆苦(いっさいかいく)
一切皆苦とは、「この世の全てものは、苦しみである。人生は思い通りにならない」という考え方です。
悲観的で絶望的なようにも感じますが、これこそが仏教の真理。
苦しみから逃げたり、克服しようとしたりするのではなく、受け入れることが大切だと説いています。
思い通りにならないというのは、絶対に避けられない事象を認めるということ。
例えば、どんなに怖くても死ぬことから逃れることはできません。
その事実をはっきりと認められれば、恐怖から逃げようと足掻くことはなくなるはずです。
苦しみを受け入れるのは、とても辛いもの。
でも、受け入れなければ前には進めません。
人生に苦しみは必ず伴うし、思い通りにもならない。
だからこそ、私たちが楽しく人生を全うするにはどう生きればいいのか。
仏教は、その指針をしてくれる教えです。
輪廻転成(りんねてんしょう)
輪廻転成とは、仏教の死生観のことです。
仏教では、全ての生命は死んだ後何度も生まれ変わり、永遠に魂がループしていくと考えられています。
私たちは、必ずしも人間に生まれ変わるわけではありません。
六道という天国から地獄までの世界を、ぐるぐる生まれ変わりながら生きていきます。
- 六道…天界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界の6つの世界
どの世界で生まれ変わるかは、生前の行いによって決まります。
しかし、お釈迦様はこの六道の世界にいる限り、苦しみからは逃れられないとお考えです。
完全に苦しみのない世界は、六道を超越した「浄土」だけとされています。