今回のテーマは「知らずに犯す罪の怖さ:【法話】小池陽人の随想録」です。
ご覧くださいませ。
知っていて犯す罪と、知らずに犯す罪、皆さんはどちらが重い罪になると思われますか。
私も含め多くの方は、分かっていながら犯した罪の方が重いと考えるのではないでしょうか。
ところが、お釈迦様には、次のような話が残っています。
ある日、お釈迦様の十大弟子の一人、阿南尊者がお釈迦様にたずねました。
「知って犯した罪と、知らずに犯した罪と、どちらが重い罪でしょうか」この問いに対してお釈迦様は、「それは、知らずに犯した罪の方が重いのだよ」とお答えになりました。
それを聞いて驚いた阿南尊者は、「何故でございますか」と聞きました。
するとお釈迦様は、「焼け火箸を、焼け火箸だと知って握るのと、知らずに握るのと、どちらが大火傷をすると思うかね」と阿南尊者に問いかけました。 阿南尊者は「それは勿論、焼け火箸だと、知らないで握る人の方が大火傷をします」と答えました。
お釈迦様は、「その通りだ。これは悪いことだと思いながらすることは、畏れながらするから被害は少ない。 しかし、悪いと思わずに間違ったことをすると、疑いも躊躇もせず、善いことだと思ってするから大きな被害を出してしまう。つまり、熱いと知らずに焼け火箸を思い切り握りしめて、大火傷をするのと同じことになるのだよ。」と説かれたのです。
この説話を聞いて、私は二つのことを感じました。
一つは、お釈迦様の視点には、罪を犯して被害を与える相手のこともさることながら、罪を犯した後の自分の損害や被害のことまでもが入っているということです。
そして二つ目は、知らずに犯した罪の方が重いのであれば、何が罪かを知ることが、とても重要だということです。
そして、「知らなかったのです。ごめんなさい。」という言い訳は、お釈迦様の前では通じないということになります。
どのようにすれば、何が罪であるのかを知ることができるのか。
そして、どうすれば知らずに犯す罪をなくすことができるのでしょうか。
そのためには、内省する心が大切だと思います。
金時鐘(キムシジョン)さんの言葉を紹介します。
「詩を書くことは、他人の存在をどれだけ考えられるかということでもあります。
見すごされ、うち過ごされていることに思いがはたらく人が詩人なのです。
おもねらず、なびかず、なだれていかず、そうであってはならないことに絶対に与しない意志と自省。
その中から芽生える詩こそあるべき詩だと信じています。」
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※こちらの記事は、小池陽人様から許可を得て転載させていただいております。
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