第23回葬儀・法要コラム「葬儀の後の法要について」

法要とは

 

 法要は一般に「法事」と呼ばれていますが、厳密にはお経をあげてもらう追善供養を「法要」と呼び、追善供養の後席の会食まで含むものを「法事」と呼びます。

 法要は、遺族が故人の冥福(冥土の幸福)を祈るために行うもので、法要を営むことによって故人を供養するためには必ず必要な儀式です。

葬儀後の主な法要

 

初七日

 仏教では人が亡くなってから七週間(四十九日間)は「中陰」といい、死者が現世と冥土の間を彷徨っていると言われています。その間に供養することで、死者の霊が無事に極楽浄土に行き、成仏できることを願います。

 最初の初七日は命日も含めて七日目に行います。故人が三途の川のほとりに到着する日とされていて、故人が激流か急流か緩流かのいずれを渡るかがお裁きで決まる大切な日で、緩流を渡れるように法要をします。また初七日法要は、遺骨迎えと合わせて行うことが多く、内輪で済ませるのが一般的です。

二七日

 死後十四日目に行われる法要。

三七日

 死後二十一日目に行われる法要。

四七日

 死後二十八日目に行われる法要。

五七日

 死後三十五日目に行われる法要。忌明けの法要で、納骨を行うこともある。

六七日

 死後四十二日目に行われる法要。

七七日(四十九日)

 ご逝去された日を入れて四十九日目に行いますが、実際には四十九日目より手前の休日に実施することがほとんどです。一般的に、家族や親戚、故人と特に親しかった友人や知人で会食を行うことが多いです。服装は、葬儀と同じく喪服を着用します。

 四十九日は「満中陰」といい、一周忌までの法要の中で最も重要な忌明けの法要です。

百か日

 死後百日目に行われる法要。

一周忌

 故人が亡くなってから満一年を迎える祥月命日に行う法要です。家族や親族のほか、故人と縁の深かった友人や知人を招いて法要を営みます。法要は命日の当日に行うのが理想ですが、実際には参列者の都合もあり、最近は週末に行うことが多いです。必ず命日より早めの日に行うのが慣わしです。

三回忌

 死亡年を含めて三年目に行われる法要。

七回忌

 死亡年を含めて七年目に行われる法要。

十三回忌

 死亡年を含めて十三年目に行われる法要。

十七回忌

 死亡年を含めて十七年目に行われる法要。(最近は高齢で亡くなる人も増えているので、十七回忌で区切りをつけることもある。)

二十三回忌

 死亡年を含めて二十三年目に行われる法要。

二十七回忌

 死亡年を含めて二十七年目に行われる法要。

三十三回忌

 死亡年を含めて三十三年目に行われる法要。(一般には「弔い上げ」として、ここで終わることが多い)

五十回忌

 死亡年を含めて五十年目に行われる法要。

百回忌

 死亡年を含めて百年目に行われる法要。

 

 

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