転びやすい高齢者の日常

終活スタイルプランナーとして、日々『終活しましょうよ』とお伝えしておりますが
わたくし、長年介護福祉士として施設介護の仕事をしてまいりまして…、実は今も終活事業を営みながら、デイサービスなどで一介護士として働いております。
今回は介護士としてコラムを書かせていただきます♪

介護の仕事の最中ではもちろん、道端や電車の中で、私は何度か高齢者の方と社交ダンスをしているかのようなポーズになったことがあります(^^ゞ
そのエピソードをいくつか。。。

ちょっと混んでいた電車の中で、吊革につかまりながら、立っていたおじいちゃん。(目の前に座ってた若者よ、席譲ったら?と思ったけど)
たまたま吊革から手を離した瞬間と、電車の急発進のタイミングが合ってしまって、おじいちゃんの身体が急に大きくよろめきました!( ̄▢ ̄;)彡
すぐ後ろに立っていた私は反射的に身体を抱えたんですけど


↑完全にこのポーズ(^^;)…画像は無料サイトから拝借w
ええ、もちろん私が男性のポジションで。

またある日は、歩道で私の前を歩いていたおばあちゃんの足の運びがどうも気になって、追い越すにも追い越せないまま、とぼとぼ後ろをついて歩いていたら…
ちょっとした段差で、おばあちゃんがつまづきました!Σ(゚Д゚;
ここでも咄嗟に手を伸ばした私。初めての屋外でのShall we ダンス状態でした。

もちろん、介護施設の中でも踊りましたよ(笑)
夜勤中ふと気配がして…とあるおじいちゃんの居室に行ったら、カーテン越し(カーテンで仕切られている4人部屋)に、普段は車いすのおじいちゃんがフラフラ歩き出している様子が分かって「ギリギリ間に合った~」と思った瞬間、おじいちゃんの足がもつれて転びそうに!(´゚д゚`)
カーテンと一緒におじいちゃんの身体を受け止めましたよ・・・私。

この時は↑このレベルで身を委ねられました(笑)
「照れるなぁ~」とおじいちゃんに言われて、思わず笑っちゃいましたけど、こっちは心臓バクバクで額や背中から汗が吹き出しました・・・。

こんなふうに、私と Shall we ダンスができたおじいちゃん、おばあちゃんは、頭をぶつけたり骨折することもなくて良かったのですが(恩着せしているつもりはないです(^^;))
わ!転びそう!という時、周りに支えてくれる人がいなければ、大変なことになっていたかもしれません。

お年寄りが転びやすいのは、老化によって
脚(足)の筋力が低下する
平衡感覚・バランス感覚が取りづらくなる
目が見えづらくなる
転びそう!と思った時の瞬発力や判断力が鈍っている

こういうことが主な原因です。
更に「昔は出来ていた」と脳は記憶しているけど、身体がそれに付いていかない…ということもあるでしょう。
特に認知症の方になると、普段車いすで立つことも難しいのに、夜中無意識にベッドから降りて歩こうとして転倒してしまうことが少なくありません。

高齢の方は骨も弱くなっているので、転んだことによって骨折してしまう可能性大!
骨折⇒入院⇒動けない生活⇒認知症発症という展開にもなりかねません。
また、厚生労働省の一昨年の統計では、不慮の事故によって亡くなる高齢者のうち
一番多い死因は転倒・転落だというデータが出ています。
交通事故で亡くなった方の約3倍にもなるそうです…。

 ↑上の消費者庁公表の詳しい資料はこちら 

転倒・転落の事故は、道路や交通機関など屋外よりも、住んでいる家の中で起こる方が多い…と東京消防庁から公表されています。
家の中でも最も多いのが『居室・寝室』だそう。
それほど危険を予測できない、むしろ安心して過ごせるように思える場所ですよね。

高齢者の転倒は、普段の生活で起こりうるし、それがきっかけで寝たきり状態や認知症になったり、最悪『死』に至ることも、かなりな確率であり得るということ。。。

できれば、ご両親やおじいちゃん、おばあちゃん、高齢者ご本人が転んでしまう危険をちゃんと認識していただきたいところですが、
「まだまだ大丈夫」と過信して、真剣に受け止めていただくことが難しい場合もあるので、
まずは、
高齢のご家族のお身体の状態を知っておくこと、
実家の中の危険な場所を確認するおくこと、
(できればお片付けや修繕も)
足腰の筋力が落ちないように、歩いたり運動したりできる機会を作ることなど、
私たち、子・孫世代が高齢のご家族のことを把握し、ご家族の日常を気に掛けることが大切なのかな…と思います。

終活は『最期』や『死後』の準備をする…だけではないと思います。『今』をより良く楽しく、そして安全に生活していくことも大切な終活かと。

年齢関係なく「最近転びやすくなったなぁ」とか「段差も何もないところでコケちゃったよ」なんていうことがあった方、いらっしゃるのではないでしょうか。歳をとれば尚更…ですよね。

終活、大事です。
今後も日常にある様々な終活についてお伝えしていきたいと思います☆彡

終活スタイルプランナー&介護福祉士  鈴木治美
(Living Proof 『わたしの終活スタイル』)

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